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シナリオ・センターで 「シナリオ・インキュベーション23期」 募集およびガイダンスを受けてきた

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場所は表参道の「シナリオ・センター」。歴史のある建物、というかただ古いだけという印象。港区の一等地にこんな建物を所有して固定資産税は高いだろうなと思いながら。新井一という人は本当にすごかったのだね。逆に言うと、新井一以外は・・・。

シナリオ・インキュベーションとは?

一言で表現すると、シナリオライターを養成のためのワークショップのこと。讀賣テレビ放送出身である山本和夫氏(ドラマデザイン社)によって主催されている。かつてドラマ視聴率15%で及第点と言われていた。その時代を生き抜いた敏腕?プロデューサーらしい。これまで作り上げた作品は「悪女(わる)」「オンリーユー愛されて」「冷たい月」など。当方が印象に残っているのはやはり「ストーカー 逃げきれぬ愛」である。ほぼ無名だった渡部篤郎の怪演が光った。ちなみに、同じクールでTBSでも「ストーカー・誘う女」というドラマを放送していた。こっちは雛形あきこが下手な演技を披露、ナインティナインがオールナイトニッポンでネタにしていた。

スマスマの裏。だからこそ企画で勝負

ストーカー 逃げきれぬ愛」もそうだが、放送枠は月曜の夜10時。そう、あの国民的番組「SMAP×SMAP(スマスマ)」の裏。簡単にはチャンネルを変えてもらえない。だからこそ山本和夫氏は「人間の業を描く、エッジの利いた企画」を考えることにした。だが、大御所の作家は作風を簡単には変えない。それが、新人の起用につながる。流れはきれいだが、そこにビジネスチャンスはなかった。けど、はじめたものは継続しないと意味がない。

プロットをきちんと書けることが重要

新人はとかくシナリオを書きたがる。だが、最も重要なのはプロットであると山本和夫氏は言う。プロットを見れば作家の実力がわかる、とまで。シナリオ・インキュベーションでは徹底的にプロットを書く練習をするのだとか。タイトルに「シナリオ・インキュベーション23期」とあるようにこのワークショップは長年続いている。毎回厳しい課題が出されるらしい。「プロットを5枚で」という課題が出てもペラ1しか書いてこないのが5人のうち2~3人くらいいるのだとか。けど、この厳しいワークショップを乗り越えれば、プロの世界が見えてくるのも事実。あの「伊藤くん A to E」でおなじみの柚木麻子もここ出身。ちなみに、柚木麻子直木賞に3回落選していることでも有名。

では、良いプロットとは?

山本和夫氏がプロデュースしたドラマ「悪女(わる)」の映像を見ながら解説。と思ったら、一時機材トラブルで映像が出なかった。この作品は女性向け漫画雑誌「BE・LOVE」で連載していた深見じゅん原作の漫画。当時、日本テレビのドラマ枠は俳優から人気がなく、有名どころは出演してくれなかった。だが、視聴率14%をマークすることで一気に話題となった。視聴率の分計で7%からスタートし一度も下がることなく20%になったのだとか(平均すると14%)。

ドジな女の子である田中麻理鈴(石田ひかり)がひょんなことから大手商社に入社する。もちろん、一流大学でも取引先の社長の娘でもない。配属されたのは備品管理室、いわゆる窓際部署。元祖「ショムニ」ってとこだろうか。麻理鈴の世話役として峰岸佐和(倍賞美津子)というお局様がいる。ある日、麻理鈴はトイレで派手な同僚・林(とよた真帆)を怒らせてしまい、そこから陰湿ないじめがはじまる。

だが、度重なるいじめについにキレる麻理鈴(石田ひかり)。ワープロで文書を作成している林(とよた真帆)に電源を抜くぞと脅迫。林(とよた真帆)にひと泡吹かせることに成功する。その一部始終を見ていた峰岸(倍賞美津子)。麻理鈴(石田ひかり)に一言「出世したくない?」。こうして麻理鈴(石田ひかり)の出世に向けた戦いの日々がスタートする。「ドラゴン桜」かと思った。それはさておき、麻理鈴(石田ひかり)の周囲には様々な人が登場する。警備員の男や高層ビルに住むイケメンなど。

なぜ、「悪女(わる)」が世間に受け入れられたか?

それはフロイトの弟子としてもおなじみユングの「元型(アーキタイプ)」にまで遡る。

元型」とは万人に共通の普遍的なイメージのこと。たとえば、「母(マザー)」のイメージは太陽のように温かい(おそらく、マザーテレサのイメージ)。このような「元型」がいくつも存在する。ここでは代表的な例のみを記載する。「ヒーロー(自分自身)」、「メンター(師匠)」、「ジョーカー(道化者)」、「アニマ(男の心にある女性の理想像)」、「アニマス(女性の心にある男性の理想像)」。ユングは「元型論」を治療に用いた。「元型論」を熱心に研究したのが・・・

ジョセフ・キャンベルという神話の研究者

ジョセフ・キャンベルは古今東西ありとあらゆる神話を研究した結果、ある共通点を見いだす。それが以下である。

  1. 天命(これをやりたい)
  2. 旅の始まり
  3. 敵が現れる
  4. メンター(師匠)
  5. 悪魔
  6. 変容
  7. 課題完了
  8. 故郷へ帰る
神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

そして、ジョセフ・キャンベルのことを熱心に研究したのがジョージ・ルーカスである。上記1~8はもちろん「スターウォーズ」で応用されている。

ヒーローは捨て子?

桃太郎や金太郎に親はいない。多くのヒーローはドロップアウトした人間だったりもする。危機を乗り越えるにはドロップアウトした人間の知恵が必要だったりもする。メンターはかつてヒーローだった、なんてよくあるストーリー。そして、ヒーローの目的は世界平和でも姫の救出でもなく、「アニマ(男の心にある女性の理想像)」の獲得だったりもする・・・。先ほどの「悪女(わる)」にも当てはまる。恵まれた環境ではない麻理鈴(石田ひかり)がメンターである峰岸(倍賞美津子)の知恵を借りて目的を達成する。そう、「悪女(わる)」とは神話だったのである。

ヒット作には神話の要素がある

これが答え。人気のない枠でそれほど売れていない俳優が起用されたドラマ「悪女(わる)」がヒットした理由、それは「元型論」を用いた神話の要素がふんだんに取り込まれていたから。国籍や肌の色など人間には様々な違い(個性)があるのだが、ホモ・サピエンスの心に響くものは一緒(by 山本和夫)。きちんと神話が描けているものこそ、良いプロットなのだろう。

その他

近年、原作モノの映像化が多い。故に、原作者の力が強くなっている。時に原作者はシナリオやキャストにまで口出しをしてくるようになった。原作がない企画を受け付けなくなったテレビ局に大いに責任がある。

今後シナリオライターに求められるものとは?

当然だが、オリジナル作品を書く力が求められる。そのために必要なことは?「いま起きている事象の一歩先を見ることができるか?」

頑張って課題を書きましょう

ガイダンスで発表された情報をもとに、課題を書いて提出。山本和夫氏のお眼鏡にかなえば、「シナリオ・インキュベーション23期」のメンバーになれるかも。

肝心の課題とは?

「逆転」

1時間近く話を聞いていたが、「逆転」という課題は山本和夫氏の単なる思いつきのようだ。「逆転」という単語をどのように捉えるか?そこが勝負のようだ。

  • A4(40字×36行)で4~6枚程度。文字は14ポイント程度?
  • オリジナル作品
  • 1枚目「タイトル」、2枚目「梗概(4~5行)と人物像」残りは「ストーリー」

「シナリオ・センターで 「シナリオ・インキュベーション23期」 募集およびガイダンスを受けてきた」の更新履歴

  • 2018年11月9日新規作成
  • 2018年11月10日「課題」追記

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